限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【アメリカの今】アメリカの富裕層と一般層の違い~基準から投資行動まで~

アメリカの富裕層の定義

 アメリカの今を知ることで、今後の経済予想の幅を広げて投資などに役立てないかと、日々、アメリカ経済・アメリカ社会の時事問題をまとめています。

 3年ごとに行われるFRB連邦準備制度理事会)の世帯の金融資産調査によると、2022年のアメリカ人世帯の純資産の中央値は192,900ドル(2,990万円)です。ちなみに最近の数値では、日本の金融資産は2141兆円で、世帯当たりだと400万円を超えると言われています。かなり差が合うのですが、アメリカの場合は自宅も資産として計上します。日銀の家計の不動産を除く金融資産調査とは異なります。野村総合研究所によると日本人の資産に占める不動産の割合は77%ですから、比較は難しいにせよ、見た目と違い、実はそれほどまでにアメリカの庶民と日本の庶民が差が開いていることはないのかもしれません、
    収入は、アメリカ人の世帯中央値は70,300ドル(1,090万円)ですから、こちらも物価高等を考慮すると、日本の方が生活しやすいのかもしれませんね。医療費も比べ物にならないくらい米国は高く、貧困層は虫歯の治療でも大きな借金を背負うことになりかねないので安易な比較は出来ないでしょう。

 そして富裕層の定義です。一般に、日本だと金融資産1億円が富裕層の定義と言われています。アメリカの場合は100万ドル(1億5千5百万円)と言われています。

富裕層の投資

 日本では詐欺まがいの未公開株の売買による被害が多く、政府などが注意喚起しています。正確には未公開株の定義はあるのですが、アメリカではSEC(米国証券取引委員会)により、ある一定の富裕層以上に限って、SECに未登録の証券(未登録の未公開株だけではなく一部の暗号資産等も含みます)を扱うことが出来ます。Accredited investor(自衛力認定投資家)として、リスクの高い投資商品を扱うことが出来ます。この認定投資家になるには、自宅を除く純資産が100万ドル、個人の収入が20万ドル(配偶者・パートナーと合算の場合は30万ドル)ある場合、金融リテラシーが高く、リスク許容度が高いと見なされ、一般庶民では出来ない投資を出来ることになります。

投資のパートナー

 通常のアメリカ人の場合、ファイナンシャルプランナー・ファイナンシャルアドバイザーに投資の助言を得ることになります。数万ドルの投資のアドバイスを得られます。近年、このファイナンシャルアドバイザーに対する手数料が問題になっていて、規制がなされるようになりました。日本でも、一部企業の代理人のようなアドバイザー等がいますが、アメリカでも同様の問題があるのです。
    これが、富裕層の場合、ウェルスマネージャーに相談をすることが多いと言われています。ウェルスマネジメント(個人が保有する資産を包括的に管理するサービスの総称です。)を受け、資産形成から相続までの長期的プランで財産を保全します。プライベートバンクもあるのですが、より、長期的なプランを資産家に提供するのはウェルスマネジメントと言えると思います。ここに、前述した未登録証券投資なども含まれてきますし、富裕層究極の悩みである税金対策も行われて行きます。他にも旅行代理店や病院などとも提携して、生活・健康の様々なサービスへのアクセスを行う場合もあるようです。例えば、JPモルガンは、プライベート・ウェルス・マネジメントの顧客向けにオルタナティブ投資の選択肢を用意しています。ポートフォリオを多様化するために、クライアントはヘッジファンドや石油、金、不動産などの実物資産に投資することができます。

富裕層になるために

     30歳で投資を始めたとします。毎月 300 ドル(46,500円)を投資し、平均年間収益率が 8% であると仮定すると、65 歳になるまでに 100 万ドル以上の貯蓄が得られます。毎月の投資額を500ドルに増やすと、約180万ドルになります。なかなか日本でこのリターンを35年続けるのはハードルが高いのですが、地道にぶれることなく長期、分散投資をしていけば、富裕層への道も開かれるのかもしれない、と思いました。私はもう遅いですね(^^;)

当ブログにお越しいただきありがとうございました。

引用:What is a high-net-worth individual? (yahoo.com)
引用:The Fed - Changes in U.S. Family Finances from 2019 to 2022 (federalreserve.gov)