限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

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【アメリカの今】インフレ疲れ⁉大手小売店が次々と値下げを発表

アメリカの小売店が値下げ競争

 このブログは雑記ブログですが、アメリカ経済・アメリカ社会の今を知ることによって今後の投資活動や資産形成に役立てないかと思いながら、記事を書いています。

 インフレが止まらないアメリカ。マクドナルドのビッグマックセットも9.29ドル(1450円)に達し、高すぎるとの声も出ています。しかし、ファストフード大手のウェンディーズはマフィンとポテトの朝食セットを3ドル(468円)で提供し始めました。マクドナルドも近々5ドルのセットを提供する、との報道も出ています。

 そのような中、アメリカの小売業界を代表するチェーンが次々と値下げの発表をしています。
・全米で4800店舗を運営するウォルマートは約7,000品目の価格を引き下げたと発表しました。
・全米で1900店舗を運営するディスカウントスーパーのターゲットは洗濯洗剤からキャットフード、日焼け止めに至るまで、約5000品目以上のアイテムの価格を引き下げ、さらに夏以降も値下げアイテムを増やすとしています。Huggiesのおしりふき16枚入りの価格は1.19ドルから99セントに下がり、Good & Gatherブランドのローストナッツは6.89ドルから5.29ドルに下がりました。
・全米で9000店舗を運営する薬局なども併設するウォルグリーンは昨年10月からの値下げに加えて、さらに夏に向けて1300品目の値下げの計画を発表しました。
・EC大手のアマゾンは食料品を4000品目値下げすることとしています。
これだけの大手の大量の品目の値下げは近年はありませんでした。ターゲットに関してはバイデン大統領が経営者と面会し家計支援に向けて協議をしていました。その後、ホワイトハウスは旧Twitter(X)でターゲットの5000品目の値下げにリプライし「バイデン大統領は記録的な利益を上げている食料品チェーンに対し、消費者向けの価格を下げるよう求めたが、彼らはその呼びかけに応えている。他の企業も続くべきだ」とコメントしています。

値下げの背景

 アメリカのインフレは止まっていません。消費者物価位数も3%台で高水準で推移しています。しかしながら、アメリカ人のインフレへのストレスはかなりのものであり、中流階級の生活も圧迫しています。これら数千点の値下げは、ほんの一部に過ぎないとの指摘もありますが、ウォルグリーンの株価は値下げ発表後に3%ほど下落をしました。そこまでして値下げをするのは、広告戦略だけではなく、顧客の消費への選別が厳しくなっていることの表れだと言われています。
    コロナによる生活制限と政府からの助成金などで貯まった貯蓄を使い果たした結果、アメリカ人はより倹約的になっています。4月の小売売上高は、支出が0.6%下方修正された3月から横ばいで、消費者が支出を控えていることを示しています。徐々にではありますが、インフレの鈍化と限界が訪れている兆しかもしれないと思いました。

 当ブログにお越しいただきありがとうございました。

引用:Walgreens Joins Target, Amazon, Walmart Announcing Steep Price Cuts: Here's What’s Being Discounted (forbes.com)
引用:Walmart and Target are slashing prices. What does that mean for inflation? | CNN Business