口紅が売れたら景気後退
このブログは雑記ブログですが、アメリカ経済・アメリカ社会の今を知ることによって今後の投資活動や資産形成に役立てないかと思いながら、記事を書いています。
「The lipstick index」口紅指数というものがあります。化粧品会社のエスティローダーの会長であるレオナルド・ローダーが考えた指数です。女性は普段、ファッションやバッグなどにお金を使うけれど、景気が悪くなると、それらの購入をやめ、口紅などの小物類の消費額を増やすというところから考えられました。
アメリカ同時多発テロが起き、景気後退期だった2001年に11%増加しました。かつての世界恐慌の時代には化粧品の売り上げは25%上がったと言われています。
この指数に疑問を持つ声もあったのですが、カリフォルニア州立大学の調査で、リーマンショックが起きた2008年に口紅の売り上げが上がり、この指数は一定の価値があることが認められました。分析によって、女性の消費者が大きな買い物ではなく小さな贅沢品を選んでいるという考えを裏付けていることが明らかになったのです。研究チームはまた、口紅指数を説明するために浮かび上がった他の理論、例えば、女性は景気後退時に配偶者を惹きつけたり、雇用市場でより魅力的になったりするために、より多くの化粧をするなどを否定しました。ごくシンプルに、景気後退時には小物類が売れるというシンプルな理論になります。
今年、第一四半期は化粧品会社のSEPHORAの売り上げが急増し、市場調査会社のCircanaのデータによると、高級化粧品のプレステージビューティーと一般化粧品のマスビューティーは、今年の第1四半期にそれぞれ9%と2%の成長を遂げました。
CNNの報道では、この口紅指数は技術的に完ぺきな指数ではなく、楽しむべきし示威なのかもしれないが、しかし、コロナ渦が終わり、そこから拡大し続けた景気の終わりを表しているか検討すべきではないかとしています。
近年はインフレ疲れが見えるアメリカ経済です。意外とあたっているのかもしれません。
当ブログにお越しいただきありがとうございました。
引用:Is a recession coming? Economists say look at women’s lips | CNN Business