限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

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アメリカ・ミシュラン料理店の25%が日本食‼

アメリカのミシュラン店と日本食

 米国における全世代的な健康志向の高まりとともに、米国では日本食人気も高まっていいます。米国では、日本食は低脂肪で栄養価が高く、健康的な食事の選択肢として認識されており、日本食が健康志向の受け皿の1つとなっています。日本食の特徴は、新鮮な食材を使用し、シンプルな調理法で素材の味を生かすことです。また、出汁(だし)などのうまみを活用することで塩分量が抑えられているという大きなメリットがあります。これらの日本食の特徴は、アメリカ人が考える「健康な食べ物」の定義そのものであり、アメリカにおいて「日本食=健康」と理解されている背景が分かります。
 米国において日本食は、ミシュランスター獲得店などハイエンドなレストランから、自宅で作る料理の選択肢として、さまざまな場面で楽しまれています。現在、米国には約2万3,000店舗の日本食レストランがあり、特に西海岸と東海岸に店舗が集中しています。なんと、カリフォルニア州ニューヨーク州において、ミシュランスター獲得店の約25%が日本食レストランであり、高級料理として楽しまれることも多いのです。最近では内陸部にも日本食レストランの出店が見られ、大都市以外での日本食の浸透も着実に進みつつあります。

 ちなみにカナダでは一昨年、ミシュランガイド初となるトロント版を発行し、13店が星付きとなりましたが、そのうち5店舗が日本食レストランでした。(2つ星スシ・マサキ・サイトウ、1つ星アブリ・華、懐石遊膳橋本、匠心、ユカシ)です。昨年は、Kappo Satoが新たに加わり、6店舗となっています。

 北米では、自宅で寿司(すし)や丼ものを調理する人も増えてきており、日本食は自宅で楽しめる料理、という認識も広がりつつあります。特に、ロサンゼルスやニューヨークは日本人を含めアジア系住人が多くいるため、日本食の調理に必要な食材や調味料にアクセスしやすい環境となっています。店で食べた日本食を自宅でも再現してみるなど、外食と自炊の両面で日本食が普及することは十分に期待できる面もあります。

 米国で最近トレンドとなっている日本食として、ホタテ、ハマチ、海苔(のり)などの水産物や、柚子(ゆず)、スダチ、カボスなど日本ならではの柑橘(かんきつ)類も注目を集めています。また、甘酒や納豆なとの発酵食品も受け入れられつつある。特に納豆は海外の人には受け入れられにくい商品のイメージがありますが、日本の「スーパーフード」として納豆を紹介する米国メディアが増えてきています。従来のような寿司、ラーメン、抹茶といった食品に限らず、米国人がより多様な日本食に対して興味を持っているといえます。
 ただし、残念な面もあります。日本食レストランと言いながら中国系、韓国系経営者が多いことです。もちろん、サイゼリヤのように日本人が経営するイタリア料理レストランが中国で流行している、なんて面もあり、血筋で全否定するつもりはありません。しかし、個人的な感想を言うと、中国系・韓国系の方の日本食レストランは質は担保されていないな、という印象です。私が若いころは、知人が調理を任され、給仕は若い男女の白人、オーナーは中国系アメリカ人なんていうお店もありました。
 願わくば質の高い日本料理が提供されると良いなと思います。
 当ブログにお越しいただきありがとうございました。

参考:https://www.toronto.ca.emb-japan.go.jp/files/100560442.pdf
参考:https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/09/a452f091afe115d2.html