限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

日本企業は儲けた金のうち年120兆円以上をアメリカへ投資しています

日本経済の現実

 米国商務省は2023年のアメリカの対内直接投資残高が前年比4.4%増の5兆3,941億ドル(約820兆円)になったと発表しました。外国からの直接投資残高は前年末に比べ2,270億ドル拡大しました。国別では5年連続で日本が最大の投資元となっており、化学、輸送機械、コンピュータ・電子製品、卸売りなどの主要業種において増加しました。

 投資元上位5カ国では、日本が前年比2.9%増の7,833億ドル(約126兆円)で首位となり、次いでカナダ(7,496億ドル‐約114兆円‐)、ドイツ(6,578億ドル‐約100兆円‐)、英国(6,356億ドル‐97兆円‐)、フランス(3,705億ドル‐56兆円‐)の順位でした。ドイツが英国を抜いています、また、日本の増加幅が221億ドルにとどまったのに対し、カナダとドイツはそれぞれ836億ドル、463億ドルと大きく増加し、日本との残高差は年々縮小しています。業種別では製造業が全体の41.2%を占めています。

126兆円って日本のGDPの20%になるね。

企業は元気なんだね。日本国内への投資は。。。

 日本からの直接投資残高の内訳をみると、約2割を占め最大の化学の投資残高が62億ドル増の1,617億ドルとなった。同業種では、2023年に武田薬品工業による米バイオ医薬品企業ニンバス・ラクシュミ買収(2月完了、60億ドル)や、アステラス製薬による同アイベリック・バイオ買収(7月完了、53億ドル)などの大型買収が行われました。

 輸送機器の投資残高は3億ドル増の666億ドルです。自動車関連では、2023年にトヨタ紡織の新工場建設(2億2,500万ドル)や、日立アステモの米国生産拠点の電動化に向けた拡張投資(1億5,300億ドル)などがあるほか、トヨタ大日本印刷などの車載バッテリーに関連した投資も複数みられます。その他の製造業では、コンピュータ・電子製品の投資残高が22億ドル増の438億ドルに拡大した。

 非製造業においては、日本からの投資残高が最大の卸売業が79億ドル増の1,416億ドル、これに次ぐ金融・保険は45億ドル減の1,006億ドルとなっていいます。
アメリカでは各種税制・補助金で投資を呼び込んでいます。また、環境によるごリーンフィールド投資が活況を呼んでいます。

世界有数の投資国なのに、国内経済は弱弱しい。これが日本経済の現実なのかなぁ。でも、海外での環境投資なども負けないようにしないとね。


日本経済がずっと横ばいで世界の中で取り残されているかと思いきや、アメリカへは昨年1年で126兆円もの投資をしているのかと思うと、今後の日本経済がどうなるのか複雑な心境になりますね。