限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

アメリカ人の純資産・中央値2756万円‼広がる格差‼

アメリカ人の資産

アメリカ人の資産分布が出ていたので、まとめてみました。
上位10%の富裕層“upper class”の平均資産額は、265万ドル(約3億6千6百万円)となります。次の上位10%~20%が793,000ドル(約1億1千3百万円)となります。日本人よりはるかに高いのですが、不動産込み、つまり自宅の価値も入れていることを考えると、実はそれほど多くない気もします。資産1000万ドル以上の一握りの超富裕層がアメリカ全体の資産の多くを持っていることが見て取れます。
次に、中流層“middle class”の平均資産額ですが、30万8千ドル(4千4百万円)となります。日本でも自宅込みだとこれくらいの資産がある方は結構いるのではないでしょうか?ただし、収入額は約17万ドル(2千4百万円)ですので、日本人より圧倒的に高いです。ここは、収入が低くても貯蓄をする日本人と違い、消費するアメリカ人像があります。また、莫大な奨学金、住宅ローン、医療ローンなどを抱えており生活費が高く、純資産が少ない傾向も見て取れます。出産する場合にも出産ローンを1万ドル程度抱える人は全く珍しくなく、この点は日本の制度は恵まれていると言えます。ただ、そこまで費用が掛かっても少子化にならないのは移民のおかげだけではなく、アメリカ人全体が、将来展望に楽観的な事もあるのではないかと思っています。白人の出生率も1.5程度で日本より高いのです。日本人は悲観しがちで悪いニュースばかり注目を集め、マスコミもそれを煽りますから、この点は少しはアメリカ人なみのポジティブな志向を取り入れた方が良いのではないかと思いました。例えば、5年に一度、行われる「年金将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」では令和6年は、5年前より明るい見通しとなりました。高齢者と女性の社会参画が進み、年金基金の運用も好調だったためです。じゃあ、明るくなるとどうなるかというと、全くニュースにならなくなります。マスコミも悪いのですが、私は個人的に少し、日本人は悲観的なニュースを好み過ぎるのではないかとも思いました。
話がそれましたが、最後に下層“lower class”の人たちですが、平均純資産は58,550ドル(約8百37万円)です。
アメリカ人全体でみると、コロナ禍前の2019年は中央値141,140ドル(約2千18万円)、平均資産865,720ドル(約1億2千4百万円)となっており、コロナ禍後の2022年は中央値
192,700ドル(約2千756万円)平均資産1,059,470ドル(約1億5千150万円)となっています。インフレで大幅に資産額が増えていること、また、中央値と平均値の差が大きく、格差が広がり続けていることが分かります。
 今後もしばらくは成長が見込まれるアメリカ経済ですが、格差が広がり過ぎて、社会的断絶や治安のより一層の悪化も見込まれ、格差是正も必要なのではないかと思いました。
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