限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【アメリカの今】米国原子力発電事情 ビル・ゲイツも原発建設へ

アメリカの原子力発電の議論

 このブログは雑記ブログですが、アメリカ経済・アメリカ社会の今を知ることによって今後の投資活動や資産形成に役立てないかと思いながら、記事を書いています。

 現在、アメリカには92の原子炉があります。発電量は7000万世帯分あるとされています。原発大国の一つでもあります。
 カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事はリベラルで環境保護派とされています。その、ニューサム知事が議会と対立しています。知事はカリフォルニアにあるディアブロ・キャニオン原子力発電所に対して使用期限を延長するための手続きとして4億ドルを融資しようとしているのですが、議会は、新たな活断層が見つかったことなどから、融資を拒否しています。また、反核団体の運動もあり、発電所の延長が綾悪しくなっています。しかし、知事は地球温暖化対策のために原発は絶対に必要だとして、融資を続ける意向を表明しています。この問題は、それ以外にも、原発使用延長で120億ドルかかる費用と住民への負担を懸念する声と、逆に電力会社側は費用は83億ドルしかかからない、との主張とで隔たりがあり、対立が激しくなっています。今後のカリフォルニア州の動向は日本にとっても非常に重要だと思います。

ビル・ゲイツ原発新設へ

 マイクロソフトビル・ゲイツ地球温暖化への警鐘を鳴らし続けるビジネスマンの1人であり『地球の未来のため僕が決断したこと:気候大災害は防げる』との著作を出しています。また、地球温暖化イノベーションなしには防げない、として、効率化された電動モーター事業やリチウム関連事業など脱炭素事業に次々と投資しています。また、TerraPowerの会長です。TerraPowerは3月、冷却に水ではなくナトリウムを使用する先進原子炉の建設許可を原子力規制委員会に申請しました。ゲイツは起工式で聴衆に、自分たちは「まもなくアメリカのエネルギーの未来の基盤となるものに立っている」と語り、「これは、安全で豊富なゼロカーボンエネルギーに向けた大きな一歩です」「そして、このようなプロジェクトが成功することは、この国の将来にとって重要なことです」と述べたと言われています。このゲイツのプロジェクトには、40億ドルかかると言われていますが、米国エネルギー省はその半分を補助すると見られています。
 一方で反核団体は、このプロジェクトで使われる核エネルギーが兵器に転用される可能性があると主張しています。しかし、ゲイツ原子力発電に対する熱意は止まらないと言われています。
    エネルギー自給率が100%を超えるアメリカですが、米国エネルギー省は次世代のエネルギー源としての原子力発電計画を熱心に勧めています。
    日本での原発再稼働などは、人によってさまざまな受け止め方があります。ただ、いずれにせよ、海外での原子力を巡る動きと脱炭素問題は知っておいて良いように思いまとめてみました。

 当ブログにお越しいただきありがとうございました。

引用:California legislators break with Gov. Newsom over loan to keep state's last nuclear plant running | AP News
引用:U.S. Department of Energy HALEU Consortium | Department of Energy