限界ぎりぎりのサラリーマンのセミリタイアを目指す投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。転職し、地元と東京を行き来する日々。精神的に追い詰めらてますが、生活が・・・・。自分の興味がある投資(特に不動産)、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

浦安液状化から考える武蔵小杉、二子多摩川の今後 の資産価値

東日本大震災液状化・・浦安市


震災での浦安の液状化は今でも記憶に残っていることころです。浦安に住む主婦を「マリナーゼ」「ウラガネーゼ」と呼び記事にもなりました。浦安も高層マンションがあり、また、人気エリアだったことから液状化はショッキングでした。

 

しかし、震災時に道の割れ目から小さな噴水のように砂が噴出している様子、倒れた電柱、砂に

f:id:shiina-saba13:20191031005000p:plain

浦安マンホール


埋まった交番など様々な現象が広範囲で起こりました。区画整理をした三井不動産を訴えた住民もいましたが住民側敗訴で終了しています。また、飛び出したマンホールをモニュメントにしようとした行政と反対する住民とが対立する、といったニュースも流れました。
現在(令和元年度9月30日)時点でも液状化対策事業は終了しておらず、液状化対策の難しさを物語っています。エリアごとに遮断壁を埋め込む工事ですが、一部地域では自宅の改修は自身で終えたとして、エリアの工事に参加せず、結局、取り残されたエリアも多々あったようです。まばらなまま液状化区域が残されているので一部住民は不安を抱えたままとなっています。

浦安の資産価値(地価動向) 

2010年平均坪単価33万円だった地価は3年後には平均坪単価29万円まで下落しており、しばらく低迷したものの2017年から坪単価が上昇し2019年は坪単価33万円となっています。震災時とほぼ同額です。豊洲や武蔵小杉など様々な地域で高層マンションが供給され、ライバルが増えているとはいえ、最近の土地の値上がりを考えると、値動きの鈍い状況は、やはり浦安の「液状化被害」の印象が大きいと言えるでしょう。

武蔵小杉、二子多摩川の今後の地価は

武蔵小杉は、元から急激な成長によりインフラ整備が追い付かず、朝の通勤ラッシュに悲鳴を上げる住民もいました。今回の水害もインフラ整備のちぐはぐさが原因ですが、下水、排水工事を全面的に行う事は難しく、イメージの払しょくには時間がかかる可能性もあります。デイリー新潮の「武蔵小杉「高級タワマン」資産価値低下が気になって仕方ない住人たちの嘆息」の記事では住宅ジャーナリストの榊淳司氏の話として「数年後には2割ほど資産価値が下がっていると思います」と発言しています。二子多摩川も同様の事が考えられます。科学や技術の進歩は思わぬ副作用を生むことがあります。先進国の生活の向上が他国の貧困や環境破壊を招いている事実があります。最初はだれも想像しなかった事でした。現代建築技術の結晶である武蔵小杉のタワーマンションも、どこかの部屋で便をすれば、どこかの部屋で誰のものとも分からない便が逆流する、というのは想像出来なかったことでしょう。

しかし、不幸ばかりではないと思います

被災した住民の苦労は計り知れないでしょうし、資産価値だって高いに越したことはありません。ですが、終の棲家として買った方は、多少の資産価値の上下はそれほど関係ないのではないでしょうか?例えば、千代田区、港区、中央区と言った日本で最も地価の高い
都心3区にしても、ハザードマップで水害の可能性などが指摘されている場所は点在します。日本はどこで地震が起きても不思議ではない国です。決して他人ごとではありません。災害復旧を通じて住民のきずなが深まった事例もあります。地価に一喜一憂することなく、必要なインフラ整備を住民が団結して進め、より住みやすい街をつくることが最善の道だと思います。一刻も早い復旧をお祈りします。