限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

空飛ぶタクシー・日本国内は出遅れ、トヨタはアメリカ一本やり

日本大丈夫かな?

 大阪万博について「大阪万博の空飛ぶクルマ、4事業者全てデモ飛行 商用運航見送り」との記事が出ました。4事業者とは、ANAホールディングス(HD)と米ジョビー・アビエーションのグループ、日本航空住友商事共同企業体、丸紅、スカイドライブ(愛知県豊田市)になります。ちなみにスカイドライブは豊田市になりますが、現在のところ自動車会社のトヨタとは無関係です。
 そのトヨタですが、次の記事が出ました。「米エアタクシーのジョビー・アビエーション、トヨタが5億ドルを追加出資へ」です。トヨタは、これまでジョビーに対し継続して投資を行っており、総額8億9,400万ドルとなります。さらに、設計・製造などのトヨタ生産方式をジョビーと共有するため、エンジニアなどの人的資源も投入しており、2023年には、ジョビーの航空機生産にトヨタが主要部品を供給する長期契約を締結しました。
 ジョビーはカリフォルニア州マリーナの生産ラインで3機目の試作機も完成させています。2024年8月時点で、航空機の型式認証プロセス5段階のうち4段階目まで進んでおり、実用化にかなり近づいています。ジョビーの創業者のベバート氏は、長年の協力を称え「トヨタが共有するノウハウとサポートは、ジョビーの成功において重要な役割となっている」としています。また、トヨタ執行役員の小川哲男氏は「ジョビーが航空機の認証を取得し、商業生産に移行することを目にし喜んでいる」としました。トヨタのプレスリリースでは、は日々の移動のためのエアタクシーを実現するという、創業家豊田喜一郎氏から現会長の豊田章男氏に引き継がれている夢を反映したもの、としています。
 アメリカでは、今回のジョビーとアーチャー・アビエーションという企業が競い合っており、アーチャーの方は来年にもドバイで商業運航をする予定で、既に800キロにもおよぶ試験運行にも成功しています。

 なんだか虚しくなりました。日本経済の屋台骨と言われるトヨタアメリカでどんどん投資を進めているものの大阪万博ではその技術を発揮することなく、では、他の国内の空飛ぶクルマの事業体も、商業運航はおろか、デモ飛行すらしないのです。昨年度、日本企業は120兆円もの投資をアメリカ国内で行いました。この数分の一でも日本国内に投資されれば、日本経済は相当盛り上がることでしょうが、現実は違います。当たり前ですが、企業は自社の利益を追求するものです。大阪万博はその利益を追求できる場所であって、ひいては日本人の利便性と経済成長に資するものであって欲しかったのですが、残念ながらそうはなってないようです。もう少し、日本全体がチャレンジできる環境になって欲しいと思いました。日本が落ち目になった理由が見えたように思いました。
当ブログにお越しいただきありがとうございました。

引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/41625879.html
引用:https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/08/dda552f203670e39.html