マックプラント撤退へ
マクドナルドが肉を使わない食物由来のハンバーガー、マックプラントを販売しましたが、あえなく撤退となりました。
アメリカの食品業界は、人口増加や食料生産への環境に与える影響、また、健康面などからも持続可能性を意識した商品作りが進められています。動物性の食品を一切取らないビーガン食が脚光を浴びていますが、現在、この代用食市場は2020年でおよそ300億ドル(約5兆円)の規模ですが、2030年にはおよそ1,620億ドル(約26兆円)まで拡大するとも言われています。
そのような中、マクドナルドは人口肉の製造会社であるビヨンドミート社と組んで、マックプラントを開発しました。
ビヨンドミート社はケンタッキーにベジタリアン向けナゲットも開発してるね。
植物由来のパティは、エンドウ豆、米、ジャガイモなどの材料から作られています。それを通常のバーガーのようにトマト、レタス、ピクルス、玉ねぎ、マヨネーズ、ケチャップ、マスタード、アメリカンチーズを添えて、バンズで挟みます。
このバーガーはアメリカで展開される前に、スウェーデン、デンマーク、オランダ、オーストリア、英国など欧州市場で実験販売され、その結果、アメリカで試験販売をすることになりました。その後、アメリカ国内の8つの店舗から導入し、600店舗まで販売を広げましたが、そこで、撤退となりました。
やはり、マクドナルドの客とベジタリアン志向はあまり相性が良くなかったようです。アメリカでは、他にもバーガーキングが植物由来のバーガー「インポッシブルワッパー」を販売しています。
バーガーキングはまだ、このワッパーを販売しており、価格はおよそ13ドル50セント(2,160円)となります。
今回の撤退もあり、代替肉メーカーのビヨンドミート社はナスダック市場で、一時は235ドル(37,600円)までつけていた株価が6.66ドル(1,066円)とおよそ97%も下落しており、そのショックはかなり大きなものだったと思われます。
今回のマックプラントの撤退を発表したマクドナルドの幹部は、これからは鶏肉を主体とした商品の開発に向けて取り組みたいとしました。
チキンバーガーの方がなじみやすいかもしれないね。
これからもファストフード業界の厳しい競争は続きそうです。
当ブログにお越しいただきありがとうございました。
引用:McDonald's says McPlant burger failed, customers shunned non-meat option (nypost.com)