東京都 再開発等促進区
※工事が進んでいました。向こうに見えるのがレインボーブリッジです。
平成３年～平成５年ごろ、東京都が再開発の促進を奨励しました。バブル末期から崩壊後でしたが、今に至る道は誰にも想像できず、再開発に力を入れました。官庁跡地などがある六本木なども指定されましたが、お台場、有明などの臨海地区の指定もたくさんありました。そこにあったのが、豊洲と晴海です。豊洲はご存知の通り、再開発がうまく行き、地価は江東区でもっとも高く、蛯原友里さんなども住む街となっています。江東区の埋め立て地というマイナスイメージは完全に払しょくされていると言っても良いでしょう。そして、東京オリンピックの選手村として、「東京の秘蔵っ子」の言葉と共に晴海開発が進んでいます。
晴海フラッグ
晴海は豊洲と比べて再開発は遅れ続けていました。今もお台場の青海地区など、取り残されている場所がありますが、東京五輪をきっかけに急速に注目された場所です。豊洲が有楽町線とゆりかもめと２路線あり、紆余曲折あったのせよ築地市場の豊洲移転など、様々な利点があったのに比して、晴海は大江戸線の勝どき駅から離れているという立地が大きかったことも大きいことは事実です。
勝どき駅から晴海を歩いて
かなりのタワーマンションが建っています。２軒ほど不動産屋さんを回り、マンションの売値を見ると７千万～１億８千万円です。家賃も２０万～５５万とそれなりに強気の値付けをしています。かなり高評価の物件が出ていることが分かります。塩害もあまり問題にされていないとのことです。ただ、台風の際の風は凄いそうですが、建物自体の破損は聞かないそうです。
ただ、勝どき駅の駅近が高く、晴海フラッグはそれからすると奥のマンションになると２０分ほど歩きます。また、海沿いとことなり、反対側は清掃工場に面するため、眺めが良いとは言えません。ただ、駅には近いのですが。
また、新規開発の街なので、小売店や居酒屋は極めて少なく、チェーンの飲食店、スーパーがほとんどです。ここは豊洲にも言われるような街の情緒はないような気がします。
晴海フラッグ
４０００戸を超え、１万人以上の人間が住む予定ですから、フラッグ内に病院、スーパーも出来ます。それなりに便利さはあると思います。しかし、ちょっと”乾燥した町”という気もします。小中学校、保育園がフラッグ内に出来る予定ですので、豊洲が保育園に入りにくい町ベスト１０入りすると言う不名誉は考慮されているようです。しかし、周囲のタワーマンション群を見ると、人口の想定以上の増加もあり得るように思います。また、フラッグ内では、共有スペースを多く設け、カーシェアリング、自転車のシェアリングサービスの充実が謳われています。まあ、考えようで、共有スペースが多いのは建蔽率の緩和のための措置ですから、フラッグの住民だけの施設とは思わない方が良いでしょう。また、見た限り、駐輪場、駐車場スペースがなさそうで、自分の自転車を持つなら、自分の部屋にまで持っていかえらないといけないかもしれません。投資用不動産はデメリットを知って安く買い、メリットに変えることがあります。しかし、住まいで謳われるメリットはデメリットの裏返しと思って確認するのは必要な心構えです。
自分なりの参考意見
正直に言って、バス路線のマンションです。BRT（バス・ラピッド・トランジット）の導入が言われていますが、BRTの輸送能力は１００人程度で、晴海フラッグと他のタワーマンション、元からの地元民をさばけるとは思えません。
個人的メリット、例えば、近隣で育った、親戚友人もいる、あるいは相応の収入もあり、高い駐車場やタクシーも使える、職場の隣接地という人が住むなら良いのですが、庶民が３５年ローンで買うのはどうかな？というのが個人的な感じでした。
街の発展は分かりません。鉄道網が晴海延伸となれば話はガラッと変わりますが、今後の東京都にそれほど財政的余裕があるとは思えません。
現時点でも勝どきの想像以上の発展を見ましたが、晴海フラッグは無理して買うほどのものでもないような気もしました。ここでの住宅所得は余裕を見て買うのが良いように思います。
以上が感想です。
