限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

アメリカ・EV車所有者の46%が次回はガソリン車等に戻ると回答

EV普及にはまだまだ時間がかかる

 マッキンゼーが世界中の消費者を対象に実施した最近の調査によると、世界の電気自動車所有者の約30%が内燃機関車に戻る可能性が高いことが明らかになりました。
 この調査はオーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、ノルウェー、フランス、イタリア、日本などで行われました。ガソリン車等と書きましたが、正確にはICE(内燃機関)でハイブリッドなども含むのですが、このICEに戻るとしたEV車のオーナーが最も少ない13%だったのが日本です。最も高かったのが49%のオーストラリアで、次いで米国の46%がICEに戻ると回答しました。

ほぼ半分のEVオーナーが内燃機関に戻るって衝撃的

EVがあまり普及しない日本のEVオーナーは逆に満足感高いのは意外です


 ギャラップの調査でも同様の傾向は出ており、米国でEVの購入を検討する可能性があると答えた非EV所有者は減少し、2023年の43%から2024年には35%に減少しました。EVを購入するつもりがないアメリカの成人の割合は、前年比で41%から48%に増加しました。
    これらを裏付ける証拠として、自動車市場調査会社エドモンズの調査によると、2023年第2四半期に下取りとして利用されたEVの39.4%が新しいICE車の購入またはリースに使用されたことがわかりました。これらが起きる理由としては、EV車が高価であることが大きく、また、充電インフレが整ってない事が次にあげられます。
     CNBCでの分析には別の側面も報じられていて、電気自動車を主な交通手段とするEVを早期に購入した層では、電気自動車に対する不満が高く、EVをICEと交換する可能性が高くなると予想しています。一方、ガレージや複数の車のオプションを持つ高所得のドライバーは、EV車を購入したことに満足する可能性が高まると、しています。高所得者層のEVの購入者は別のEVを購入する可能性が最も高いとしています。
     高所得者はEV車を生活の全てで使うわけではなく、一つのいろどりとしてEV車を購入し、用途によってICE車と使い分けており、EV車の懸念点であるバッテリーや充電に対する不満を感じる割合が総じて低いとしています。
 EV車へのアメリカ政府・民間の投資意欲は強く、いずれはこの問題も解決し、安価なEV車と充実した充電ステーションを持つ社会になるのかもしれませんが、それは、今、巷で言われているよりはずっと後ずれになるのではないかとも思いました。皆さまはどのようにお考えでしょうか?

 当ブログにお越しいただきありがとうございました。

引用:EV owners around the world want to go back to buying gas cars (cnbc.com)