日本人の若者がオーストラリアに出稼ぎへ
最近、日本の若者がワーキングホリデーでオーストラリアに出稼ぎに行くニュースを目にする機会が増えました。ワーキングホリデー制度は相互の国が協定を結んで青少年の交流を目指すもので、18歳から30歳までの若者が対象です。基本はどこの国も1年なのですが、オーストラリアの場合は例えば1年目に人手不足の建設業や農業関係の仕事に88日(およそ3か月)従事すると翌年の滞在許可が貰えるなど最大3年の滞在が可能です。短期間で稼ぐ目的ならオーストラリアは条件が非常に良い国となります。また、オーストラリアの場合、正規労働者より非正規労働者の方が賃金が高いため、最低時給が高く設定されています。13.73米ドル(21.38豪ドル)ですから、1ドル150円換算だと、およそ2,060円の高額時給となります。ニュースなどでも月50万円稼ぐ20代の若者などが取り上げあられたりします。
オーストラリアの会社員の給料
元ネタとしては、経済産業省の管轄する独立行政法人「日本貿易振興機構」です。この法人は日本企業と世界各国の企業、経済界との橋渡し役を務めており、日本企業がタイやベトナム、中国あるいはアメリカに進出して現地職員を採用した場合の平均賃金を都市ごとに算出し提示しています。
つまり、海外に支社や子会社、工場を持つ企業が実際に現地に進出する際にどの程度の賃金で人を雇えるのか企業が計算できるように国の機関が算出根拠をだしています。確実なデータだと思っています。
算出にあたってはいくつかの前提条件があります。まず、製造業と非製造業に分かれてます。
それに対して3段階に分けています。
製造業 ①ワーカー(実務経験3年程度の社員)
②エンジニア(専門学校、大卒程度の経験5年程度の社員)
③中間管理職(大卒、実務経験10年以上のマネージャー)
非製造業 ①スタッフ(実務経験3年程度の一般職)
②課長クラス(大卒、実務経験10年以上のマネージャー)
このランクの人々の給料を見てみたいと思います。豪ドルは本日の価格98円でしたが、まるめて1豪ドル100円として計算しています。
また、平均的な賞与は1.1か月分ですのでざっくりですが、年額は13.1倍しています。そして、基本給のみの金額ですので残業や諸手当を含むとこれより上振れするものとして参考に見て頂ければと思います。
製造業の場合 ①ワーカー 6,179豪ドル(月給617,900円 年額8,946,000円)
②エンジニア 7,755豪ドル (月給775,500円 年額9,504.050円)
③中間管理職 9,878豪ドル (月給987,800,円 年額12,940,000円)
非製造業の場合①スタッフ 6,381豪ドル(月給638,100円 年額8,359,100円)
②課長クラス 10,824豪ドル(月給1,082,400円 年額14,179,000円)
※端数切捨て
ちなみにワーホリでも人気の飲食スタッフは5,287豪ドル月給が52万87百円です。やはり、賃金高いですね。20歳そこそこで、月50万円稼ぐ事がは夢ではないですし、シェアハウスなどで暮らしていれば相当貯金できるだろうなと思います。私がシドニーを訪れた際は、ガイドが副業でウーバーのタクシーをしており、多い日でタクシーだけで4万円は稼げる、と言ってました。物価はもちろん日本より高いのですが、最近は物価上昇率が1%を切るなどインフレも落ち着いており、そういう意味でもお金をためやすい環境だと言えると思います。参考になりましたでしょうか?
ちなみに、アメリカ(ニューヨーク・ハワイ)、韓国、台湾、タイ、ベトナムの賃金はこちらです。
【リアルな海外賃金事情】米国、韓国、中国、タイ、台湾等の普通のサラリーマンの給料を調べました。 - 限界ぎりぎりのサラリーマンのセミリタイアを目指す投資・節約・雑記です。
また、インド、アメリカ(ロサンゼルス)、スイス、イギリス、シンガポールの賃金はこちらになります。
【リアルな海外賃金事情②】インド、EU(欧州)シンガポール、カナダ、アメリカの普通のサラリーマンの給料を調べました。 - 限界ぎりぎりのサラリーマンのセミリタイアを目指す投資・節約・雑記です。
こちらで、リアルな海外の会社員の給与を記載しています。良かったら見てください。
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