限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【ジビエ】猪肉や鹿肉はあれだけ捕獲されてるのに流通しないのか?

スーパーであまり見かけないイノシシ、シカ肉

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ジビエ肉に興味がある方、実際に食べておられる方もいらっしゃると思います。主に農作元を荒らす害獣として知られる鹿や猪です。令和元年は60万頭の猪と63万頭の鹿が捕獲されました。
鹿も猪ももちろん罪はありません。主因はオオカミなどを絶滅させ生態系を壊した人間なのですが、近年は自然公園法や公共土木事業の大幅抑制や環境配慮などにより、頭数が増え、それが人里に出てきているという説もあり、仕方なく捕獲しているのです。せめて、食べられないものかと思います。ふるさと納税などでもかなりの数のジビエ肉を見かけますし、旅行などでも名物料理として鹿肉のステーキや猪鍋などを出しているホテル・旅館、料亭もたくさんみかけます。しかしながら牡丹鍋(猪)、もみじ鍋(鹿)は総じて高価です。前にある旅館に行って安いと思って牡丹鍋を頼んだら(要注文でした)、どこに入っているのか分からない程度でがっかりしたことがありました。

昔、CO2(二酸化炭素)削減のための国際協力事業でボランティアに駆り出され、住民が生業として違法伐採や焼き畑農業などをやっている某国の荒れ地をユーカリなどの成長の早い樹木を植えてCO2を固定化(削減と言いますがエントロピーの原則がありますので、1本の樹木が吸収したCO2は朽ちる時に同量のCO2を排出します。ただ、それが土地に交じり地中に埋まっていく分には排出されていないので削減という理屈で正しくは固定化と言います)する事業に関わっていました。ただ、勝手に森林を作るわけにもいかず、住民も食べるためにやっているので、住民に植林に協力してもらい、代わりに農業と畜産業に出資して代替の仕事と食料を得るスキームを作りました。そうしたら、とてもとても偉いところや団体からダメだしされた事がありました。畜産は手っ取り早くカロリーを得られ、換金しやすいのですが、小麦で得られるカロリーより割高だからです。急に日本人がずかずか入って、他国の農業技術を押し付け、かつ強制的にベジタリアンにするわけにもいかず頭にきた覚えがあります。現場を知れと。(詳細は省きますが事業を2分割して進めました)話が飛び過ぎました。

豚肉の消費量

60万頭の猪と63万頭の鹿というとずいぶん多いように思えます。私もそう思っていました。イメージですね。でも、猪は豚の原種です。原種と家畜が併存する事って珍しいそうですが、豚の毎年の出荷量はおよそ1,600万頭です。桁が違うのが分かります。また、問題となるのが、狩猟による経費です。私のような社畜・・いえ、家畜ではないのでハンターが狩猟しますが、そのための猟銃などの経費だけでなく、監視カメラ、電波送信器など費用を含めて行政手続きを経て買い上げるので結果として高額にならざるを得ないそうです。また、食肉用にしては野生でもあり、歩留まり(可食部分)が多くない面もあるとか。
頭数と言い捕獲する手間と言い残念ながらスーパーで安く買って牡丹鍋を食べるのは難しそうです。なんとかうまく流通させてほしいものですが、難しそうです。今年のふるさと納税牡丹鍋にしようかなぁなどと考えています。

ちなみに、豚1600万トンと言っても実質自給率は半分にも満たず、また、豚インフルエンザなどのリスクを考えると、食料に関する企業に投資するって選択肢もあるんじゃないかと思ったりもしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。