限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

土地の時効取得の相談を受けました。

土地の時効取得とは

時効取得自体は皆さんご存知かと思います。ググればすぐ出てきますよね。民法162条に定められたものであり、当人が、所有の意思をもって平穏かつ公然と他人の物を一定の期間占有した場合、土地や不動産の所有権を時効によって取得できます。いわゆる長期取得時効は20年間(占有開始時に占有の意思がなかった場合)、短期取得時効は10年間(占有開始時に善意かつ無過失であると証明できるばあい)、それぞれ所有の意思をもって平穏かつ公然に他人の物を占有した場合に認められているものです。

私の経験と知人の相談

実は私も時効取得で裁判になりかけたケースがあります。それをどこかで話したことを覚えていた知人から、時効取得の相談がありました。知人はログハウスを持っており、庭や畑として周囲の土地を20年以上使用してきたため、時効取得できないか、との相談でした。結果から伝えました「多分、無理だよ」という答えです。

実際の時効取得 

時効取得には様々なケースがあります。開発があまり進んでいない公有地に住んで時効取得を主張し裁判で負けた事例もありました。東京都内の土地で50年住んでいたそうです。意外とあるのが、AがBに山林、田畑を売ったものの、何らかで登記もしないままBの息子が田畑の管理をし続けており、周りも承知していたケースなどです。こういったケースはたまにあり、AもしくはAの相続人がすんなり認めるケースもあります。ただ、認めた後が問題です。こういった土地は青森県など例外的な場合を除いて、地籍測量が出来ておらず、測量をすることになります。Bさんの土地であろう周囲のDさんやEさんが協力してくれなければ、土地の面積の確定が出来ず登記が困難になります。
時効取得は所有者側が所有の意思があったことを証明するため、人によっては、意外と主張すれば認められるのではないか、と思う人もいるようですが、意外と困難なものですので、知人に難しいという話をした次第です。
ちなみに、私は会社の所有地が山林にあり、そこに道路が通るため境界の立ち会いに行かされたのです。いざ、山の境界を定めるとなると、大した価値があるとは思えない土地でも住民同士で喧嘩になるので役所も大変だな、と思いました。
内務省と書かれた土地、何十年も前に10円の担保に取られてる土地、井戸など共有地として使われ、相続人が百人を超える土地もありました。本当に困っている場合などは弁護士に相談をお勧めしますが、簡単に土地を自分のものにするのは大変だと思いました。その時は若かったので不動産投資など考えてもいいませんでしたが、土地と言うものは面白いものだな、と印象に残ってます。