限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

相続放棄と埋葬料

こんばんは。

今日、久しぶりに出張で来たF君と会いました。

F君は数年前にお父さんを亡くされています。昔から一緒に仕事をしてきたF君ですが、お父さんが無くなった時はさすがに落ち込んでました。F君のお父さんは9月に亡くなっており、10月の人事異動の時期でした。「無理しなくていいよ」と声をかけたものの、歓送迎会に出席したF君と2人で2次会に行きました。

彼が言うにはお父さんは、事業に失敗して借金を残したとの事かりていた。親戚にも金をかりていたらしく、途方に暮れていました。なので、相続放棄を勧めました。そういう制度があるのです。心意気でお金を貸した人もいるかもしれませんが、F君がそれを背負うことはないと思ったのです。彼には守るべき家族もいるし、お金は家族に貸すものではなく、本人に貸すものだと思ったのです。

 

しばらくして、F君と飲みに行き、相続放棄の手続きを済ませたとの話を聞きました。親戚には怒り出す人、事業にかかわって文句を言いに来る人、大変だったようです。ただ、そこでぽつんと「まあ、埋葬費も出ませんが、何とかお墓にも入れました」と聞いたので「埋葬費って健康保険からもらえる奴?それも貰えないの?」と聞いたら「相続放棄してるのだから貰えるはずありませんよ」との事でした。

 

ふっと思ったのは、労務の仕事をしていた時、国民年金法と国民健康保険法を読む機会があったのですが、年金は税金を滞納してると差し押さえる条文があるのに、年金法は税金の滞納でも差し押さえる条文がない事でした。

 

そこで、会社の顧問弁護士にもののついでに話を聞いたところ「埋葬料は貰えます。埋葬は埋葬した人の権利で相続とは違います」との事でした。さっそくF君にそのことを伝えました。数万円だそうですが、相続放棄にもいろいろ手間がかかり、葬儀にもお金がかかる中で、助かった、とお礼を言われました。

 

自分が大したことをしたわけではありませんが、法律って知っているのと知らないのとでは大違いだな、と思った次第です。