限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【アメリカ経済】アメリカ人の世代別純資産の平均額と中央値について

アメリカ人の平均資産

FRB(米国連邦準備制度理事会)がアメリカ人の平均資産について発表しました。3年ごとに行われる調査で、これは2022年ですが最新のデータになります。また、アメリカの資産の把握は、純資産ベースであり、金融資産ではありません。不動産、車も含んだ総資産であり、そこから負債を引いた額になります。上の図はその純資産を年代ごとにあらわしたものです。2022年の米国世帯の平均純資産は1,059,470ドルでした。これは、2019年の平均純資産865,719ドルからインフレ調整後200,000ドル近くの増加です。日本円にすると実に1億5千万円を超える金額になります。3年前の調査から20万ドル(約3千万円)増えている事からアメリカ経済の好調さが伺われます。

しかし、これはあくまで平均です。1848億ドル(およそ27兆円)を持つMeta Platforms, Inc.のマークザッカーバーグが入ればその数値はとんでもないことになります。

そこでFRBは中央値も出しています。アメリカ人の全世帯の中央値は192,700ドル。これは平均純資産の約1/5であり、純資産の中央値が141,145ドルだった2019年以降、インフレ調整後は約50,000ドルの増加です。日本円にしておよそ3,000万円弱となります。5万ドル増えてますので中央値世帯も米国経済の好影響を受けているのかもしれません。日本円で自宅も車も入れて3千万円となると、総務省統計局の出す自宅も入れた日本人の平均資産額3,396万円に近い額となります。中位数(中央値)は2,498万円ですから、日米でそれほど変わりがない事を示しています。日本も格差社会になりつつあると言われてますが、アメリカはお金持ちが多いため、平均が一気に跳ね上がった結果となります。(少し数値が飛びますが、1人当たり個人金融資産トップはスイスで2位が米国です)

アメリカの若者

こちらが世代別の平均資産額と中央値の資産額です。当然のことながら年代が高くなることによって、資産額が増えています。70代前後のベビーブーマーが資産の多くを占めており、世代間格差を指摘する声と、彼らの財産が相続されて若年層に資産効果が表れるのではないかとの異なる意見がアメリカでは話題になります。

最後に出した図が35歳未満の若者の金融資産増加の推移です。アメリカの格差は様々に言われていますが、先に書いたように世代間格差も大きく若年層の不満でした。世代間の対立も見受けられました。しかし、近年、若年層の資産は着実に伸びており、ミレニアル世代よ呼ばれる彼らが、アメリカ経済から取り残されてはいない事を表しています。若年層が豊かになることはその国の経済を伸ばすことに他なりません。そういう意味ではアメリカ経済は良い意味でも成長を維持していることが伺えます。日本人の金融資産は世帯でも1600万円程度、中央値で400万とも言われています。

日本と比較すると私としては正直、羨ましい結果でもありますが、皆さんいかがでしょうか?

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引用:https://ofdollarsanddata.com/