限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【アメリカ経済】上位1%の富裕層と下位50%の一般層の資産の中身と投資について

ゴールドマンサックスの調査

こちらはゴールドマンサックスが保有する資産下位50%の人々を一般層として調査した結果です。Real Estate(不動産)が55%を占めます。アメリカでは家を買うことが資産形成の第一歩と言われており、このような結果になります。Durablesは耐久消費財です。自動車がメインだと思われます。続くのがPensionsで年金になります。雇用主が出資したりしている老後の貯金です。そして、驚くのはEquityつまり株式投資は4%に過ぎないという事です。投資に積極的と言われるアメリカ人でも一般層はほとんど株式投資を行っていないことがわかります。

こちらの図がアメリカの上位1%の富裕層の資産割合となります。圧倒的にEquityつまり株式投資が多勢を占めて61%となっています。アメリカでは不動産は年々値上がりするものとして有益な投資先の一つに数えられますし、節税も可能ですが、Real Estate(不動産)は11%と決して高くありません。これはアメリカ人富裕層は株式投資こそもっとも資産防衛、資産増加に寄与すると考えていることとなります。

実際、アメリカ市場の上位500社に投資をするS&P500は過去10年で248.89%、過去20年なら602.28%、そして過去30年なら1641.77%の利回りに達します。アメリカ人富裕層は、コロナショックの際にも投資信託を中心とした株式を売却したのは11%にとどまり、およそ9割近い富裕層は取引をそのまま続けました。そのため、コロナショック後の株価高騰から、現在に至る株価の上昇の恩恵を十分に受けています。このレポートでも「不動産を含むすべての資産クラスにとって重要なのは複利投資だからです。」と複利の力を強調しています。

過去146年間のアメリカの株式市場のリターンを振り返ってみると、1875年以来、市場は80%の確率で上昇し(5年ごとに4年)、年平均10.8%(配当と資本の成長)上昇していることがわかります。この表はその年平均10.8%で増えた資金を再投資し、複利で資産を増やしたとします。5年で65.1%、7年で100.7%、そして8年で120.4%の資産の増加率を見せます。さらに20年間の平均リターンは620.4%です。そして、この620.4%は、年率10.8%の57年間のリターンに相当します。20年以上にわたり、市場は複利の力で57年間のリターンを生み出してきました。あくまでも過去の数字ですが、アメリカ経済の強さを感じざるを得ませんね。そして、再投資、複利を考えた投資の重要性を感じます。また、持つ者、持たざる者の違いがはっきり出た調査だったとも思います。格差が広がりますね。

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引用:The top 1% invest 61% of their wealth in one asset - Romano Sala Tenna | Livewire (livewiremarkets.com)