限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【アメリカ経済】国別金保有量ランキングとアメリカ人のゴールド投資

金(ゴールド)の国別保有高ランキング

有事の金、と言われるようにゴールドは値上がりまたは値下がりを繰り返しながらもその価値は不変で3000年以上の取引の歴史がある資産です。近年は金への投資が活発です。日本でも1グラム12000円を超えました。これは円安の影響も大きいのですが、ドル建ての価格も1トロイオンス2400ドルと史上最高値をつけており、金への投資が近年高まっていることは言うまでもありません。
上の表は各国の金保有量のランキングです。アメリカが圧倒的ですが、中国やロシアも保有高を増やしており、中でも中国は昨年、中国人民銀行が225トンもの金を購入し話題になりました。ちなみに日本は8位の保有高です。また、インド人も金を非常に好むことで知られていますが、世界で9位につけており、国民性も現れていることがデータから見て取れます。

アメリカの金(ゴールド)投資

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アメリカで、過去50年の金、銀、不動産(住宅除く)、住宅、株式投資国債などの値上がり率を分析した結果、この50年で最も優れたポートフォリオの分析結果があります。それは
・38%の米国の住宅
・24% 米国株
・18%米国債(10年物国債)
・16% ゴールド
・4% 米国REIT
というもので、資産の16%を金に振り分けるのが最適解であったと言われています。
昨年の記事になりますが、アメリカの主要メディアであるフォーブスは「米国人の4分の1が「金」を最適な投資先に挙げた理由」との見出しで米国人が金への投資に非常に興味を持っていると報道しています。「UBSのグローバル最高投資責任者(CIO)のマーク・ヘーフェルは、5月9日のメモで、2024年3月までの金の目標価格を2200ドルに設定し、約8%の上昇を見込んでいる。ドル安や銀行セクターの歴史的なストレス、連邦政府の債務上限に関する対立、金利の引き下げへの期待、景気後退の可能性の高まりは、すべて金の見通しを強化すると、ヘーフェルは述べている。」としていました。しかし、この記事の見立てを上回り、現在は1トロイオンス2400ドルを超えています。世界中で相当な金への投資熱があがっています。この数年でも、金は、2020年のパンデミック時に40%もの上昇を記録した。金は過去3年間で18%、5年間で54%、10年間で41%のリターン(利回り)となっています。
これは、S&Pの過去3年間のリターンの41%や、5年間の51%、10年間の156%と比較すると見劣りしますが、金利高のアメリカ国債や高利回りの貯蓄口座などの株式以外の投資の一桁台のリターンに比べれば、アメリカ人にも非常に魅力的に映るでしょう。
「(昨年の)ギャラップの世論調査によると、米国人の約4分の1が長期投資に最適な資産として金を考えており、過去10年以上で最も高い水準に達している。」としています。当然、この動きは世界への波及を産み、中国、インドなどの金への投資意欲と相まって今の相場を形成しています。
私自身も金への投資は有効だと考えており、最近、ブログにもまとめましたので、興味のある方はご覧になって頂ければ幸いです。

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ちなみに、フォーブスの記事の締めくくりも引用します。「投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが金を否定していることは有名な話だ。バフェットは、2019年のCNBCのインタビューで、金への投資が「何の価値も生み出さない」と断言した。「非生産的な資産を買う人が期待するのは、他の誰かが、自分よりももっと多くの資金を投じることだけだ」と彼は述べていた。」との事です、辛辣ですね。ただ、金は工業製品やアクセサリーとしても大きな需要があり、何も生み出さない事も無いんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか?

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