限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【メンタル】潰れる人が増えてるのか、潰す人が増えてるのか

会社の休職

 

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私もそれなりに長くサラリーマンをやっていると何人もの休職者や退職者を見てきました。難病などの休職と退職もありましたが、やはり多いのがメンタルに関するものです。私も若いころはうつ病などへの理解など全くなく、むしろ、否定的に思っていた面もあります。自分の現在からすると恥じ入るばかりです。

自分の事はいったん余所に置かせて頂いて、メンタルについてですが、人事にいたこともあり、休職中や復職時に本人の了解を得て主治医に相談することが何度かありました。また、その結果をもって産業医と打ち合わせをしたり、今後の職場環境について、契約しているコンサル会社の心理療法士と打ち合わせをしたりと、医学的な知識は皆無ですが、少しばかり経験をしてきました。メンタルを病む原因は様々です。脳の疾患である場合もあれば、ストレスもあります。休職中は給与も減額ないし無給になりますし、健康保険等々の手続きなど休職中でも連絡を取らざるを得ない時もあります。その際の家族とのやり取りで、家庭が崩壊している現状を知る事もありました。ですので、原因が何なのか、会社を通じて完全に把握することは不可能です。もしかすると、家庭のストレスなのか、仕事のストレスなのか、加齢等による体調不良も混ざってるのか、本人や医師にも分からない場合もあるんじゃないかとすら思えてきます。

増える患者?

さて、精神疾患の患者が増えているといわれています。厚生労働省の調べではH14年度は258.4万人だったのが、H29年度は419.3万人です。しかし、国立精神・神経医療研究センターの見解では、疫学調査をすると、うつ病の生涯有病率はそれほど増加していないとの見解を出しています。要は受診者が増えているのであって病気が増えているのではない、ということですね。

 

心療内科受診へのハードルが高い人は未だに多いと思います。私の知人も家族に受診を勧められた時、全く相手にしませんでした。ただ、どんどん不眠がひどくなり、寝られない事実“だけ”はさすがに自覚があります。で、そこで家族がまた受診を勧めるのですが、スルーします。。。内科に風邪で行った際、寝られなくて、と言ったら睡眠薬が処方されたので、それでやり過ごしました。そのうち、いよいよ電車にも乗れないところで家族に引っ張られて病院に行き、今に至ります。今は受け入れていますが、当時は受け入れられなかったそうです。特に受診を勧め始められた当初は自覚がないので、家族に負担をかけてたのかな、気が付かなかったな、、、と今では後悔をしているそうですが、その反面、当時は本人が自分の状態が理解できてなかったのです。ましてや、心療内科、精神科を心理的に拒絶してもいたそうです。

 

少し話がそれましたが、患者が増えた理由は、従前と比べて受信しやすい環境と周囲の理解が得やすくなっていることだと実感します。製薬会社のキャンペーンの影響などもあるかもしれませんが、基本的にはメンタル疾患に関する理解が進んできたのだと思います。私は愚かで20代の頃は仕事で初めて病院に向かう際は、「精神病院ってどんなところだろう?」なんて思っていました。ジャッキーチェンの映画で精神病院に敵役を探しに行ったジャッキーが病室でバケツか何かを相手に真剣に魚釣りをしている患者をからかっているシーンを思い浮かべたりしました。今では企業でのメンタルヘルス研修や理解を求める役所のポスターが社内に貼られたりと様変わりです。受診しやすい環境により早期に受診する人が増えているのでしょう。早めに病院にかかることは大事だと今では思います。本人だけでなく企業の利益にもなります。

メンタル潰す人

さて、もう一つは、自分の知ってる狭い社会ながら感想を述べると、疾患になる人と同時に、疾患にさせる人(潰す人)も増えてる気がします。成果主義が行きわたり、少々強引にでも仕事を進める人が出世し、従来の調整型のリーダーが誕生することは無くなってきました。時代は変わります。しかし、時としてパワハラ寸前の場面が目立ってきているように思います。今までなら、それなりに社員数やポスト、ひいては社員の心にもいくばくかの余裕があったのが、それがなくなり、早急に成果を求めるためにひたすら部下の尻をぶっ叩くタイプが昇進しやすい環境になっており、かつて逃げ場があった人も行き詰まり、病院に行く、という形です。いつの時代でも、責任を負わず、部下を追い詰めるタイプの人はいますが、日本経済が縮小し限られたパイの中で、強権型リーダーが次々生まれ企業を成長させていくかと思うと、そうはいかないのではないでしょうか?我が社にもクラッシャータイプが何人かいますが、ああいうタイプは委縮と無難な提案ばかりを生み、新しい人材の輩出を今までと違う形で潰している気がします。少なくともわが社では。。。皆さんいかがでしょうか?