限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【コロナ】医療機関と意識の地域間の差を痛感しました

コロナに関して地域間の意識の差を痛感しました

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10日間ほど東北にいました。盛岡を拠点に東北各地を回っていました。新型コロナのことは当然頭にありましたが、生活インフラの職種であることを考えると出張回数、人数を減らす(今回、まとめて東北回りしたのもそのためです)ことはあってもゼロにはできません。

 

実は出張前に扁桃腺の調子が悪く、無理やり休みを取って近所の病院に行きました。長期出張前であることを相談すると、腫れがあり念のため大学病院の耳鼻咽喉科を紹介されました。大学病院では念のため発熱外来に行くように言われ、診察後に耳鼻咽喉科で診てもらい、再診し2度とも血液検査も行ったうえで「ウイルス性でもないし、病状もだいぶ落ち着いてきたので今回出す薬で最後にしましょう。もしものことがあったら近隣の病院に行ってください」との事で出張に行った次第です。

 

最初は薬があったのですが、多忙だったせいかあまり調子が良くありません。仙台に数日いたのですが、翌日から他県に移動予定だったことと、まだその先に盛岡に戻ってもさらに別の他県の仕事が残っていることもあり、念のため、仕事が終わって仙台市内の病院に電話したところ「受付時間が過ぎているので急患センター(公益財団法人仙台市救急医療事業団)に行かれた方がいいですよ」と言われました。知らない病院でしたので連絡先を教えてもらい出向きました。

 

急患センターとのやりとり

 

「ここではコロナ検査は出来ません」と何枚も張られた急患センターの窓口では5人ほどの紫色の服を着た看護師がおり、受付に出向こうとしたところ、住所を聞かれました。○○県です、と答えると、そこから来たのか?と言われたので、いえ、東京での二重生活なので来たのは東京からです、と答えたところ話が長引きました。

 

急患「住所は○○県ですが、東京から来たんですね。病状は?発熱は?」

私 「経由は東京ですね。熱は会社から毎日、午前、午後の検温を義務付けられていますが、ありません。扁桃腺の調子が悪いのです」

急患「熱はないんですね。昨日も、一昨日も?扁桃腺はどういう症状?PCR検査受けていますか?」

私 「熱はありません。扁桃腺は近隣の病院に行き、その後、大学病院で診察してもらい2回ほど血液検査などを受けました。PCRは受けていませんが、医師から特に問題はないが、何かあったら近隣の病院に行くように言われたので来ました」

急患「血液検査?PCR検査ではないのですね?ここはコロナ検査はしていませんよ」

私「分かっています。大学病院ではウイルス性ではないと言われましたので。検査もしてますし」

急患「でも、PCR検査ではないんですね?」

私 「まあ、そうですね。でも、順序を踏んで医師に診察してもらい、大学病院で2度も検査してウイルス性の心配はない、何かあれば近くの病院へ、と言われて医師の指導に従っているつもりですがどうすればいいんですか?診て貰えないのですか?」

急患「・・・・とにかくPCR検査を受けてないってことですよねぇ?ここではPCR検査は受けられません。」

私 「PCR検査を受けに来たわけでもなく、ここで検査をしていないのも見ればわかりますが」

急患「大学病院に行ったという証明はありますか?・・・お薬手帳とか」

私 「これです」

急患「ちょっと待って!」と走って深いビニール袋を取りに行きビニール袋にお薬手帳を入れるように促すので入れました。

急患「いずれにせよ、今から言う番号に電話してもらう決まりですので電話してください」

私 「え?まあ、分かりました」

急患「022-211-3883です」

との事で電話しました。急患センターは2か所あるらしく、別の施設に行くのかなぁ、などと思いながら電話しました。

電話「はい。どうなさいました」

私 「今、急患センター受付にいるのですが電話するように言われて電話しているのですが」

電話「どういう経緯ですか?」

私 「かくかくしかじか(経緯を説明)」

電話「そうですね。東京ですか。今からホテルに戻ってゆっくりとお休み頂いて明日、保健所に問い合わせる方法もありますよ」

私 「ゆっくりと言われても。あの・・・失礼ですが、私はどなたと話しているんでしょうか?」

電話「新型コロナウイルス感染症に関する電話相談窓口(相談センター)です」

私 「あああ、そうなんですね。受診してもらえないのですか?受信拒否というか・・・明日、保健所で何を話して何を判断してもらうのですか?」

電話「拒否ではないんです。保健所がどう判断するかなどは分かりません」

私 「受診できないならこういう場合は受診できない、と言った説明を私の会社から問い合わせがあった場合、お答えいただくっていうのは可能ですか?今後の予定もあるので・・・」

電話「それは・・・」

私 「会社に説明しないとこちらも都合があるので」

電話「とりあえず、連絡先だけ教えてください」(連絡先を伝える)

私 「結論としては今日は受診は無理なんでしょうか?」

電話「急患センターの窓口でご相談ください」

 

といったやり取りを経てようやく急患センターの看護師との話に戻りました。どうして良いか分からず看護師に「窓口で相談するように言われましたがどうすればいいんですか?」と聞きました。思い返せば「受診できないならその旨を説明して頂ければ帰宅する出張費なりリスケの理由として会社に言えるから」と分かりやすく言えばよかったのですが・・・痛みもあり、焦っていました。

 

そして診察が始まりました

 

急患センター側から「分かりました。医師につなぎます」と言われ、保険証を別のビニールに入れて渡し、改めて手指の再消毒を行い、裏口の玄関に案内され、玄関で看護師が全面を仕切る透明ビニールカーテンと扇風機を用意して準備が整った時点で急患センターの医師が来ました。

 

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医師「話聞いたよ。ぜ~んぶ一通り聞いた。ここね。コロナって判断できないからね。」

私 「いえ、扁桃腺です。痛みが強くて」

医師「喉見せて。コロナかどうか判断できないけど」

と喉を診て頂きました。ビニールカーテン越しでかなりの距離があり、また、上の角度から口の中を覗いて喉って見えるもんなのかなと思いましたが一瞬で終わりました。

医師「ああ、急性咽頭炎だね。カルテにそう書くからね。カルテにはそれしか書かないから。」

私 「分かりました・・・急性なんですね。」

医師「コロナって証明できないって言ってんだよ」

私 「私はそんなこと何も求めていませんが。まあ、結構です」

 

受付に戻ると5人いたはずの人間が1人もおらず、後から診察に同行した看護師が1人来て、会計に案内されました。ちょっともやもやして、つり銭もなかなか用意できないので、先に薬を受け取って「お釣りは結構です」と帰ろうとしましたが、会計の方(あと5名いたうちのなぜか1名の看護師)が驚くぐらい滅茶苦茶丁寧に謝りながらお釣りを渡すので、さすがに私も反省し「医療従事者も大変な中、受付として医療の窓口に立たれている方に対しての態度ではなかったです。申し訳ありません」と言ってホテルに戻りました。

 

最後に

 

これを読んで、私に批判的な医療従事者や東北の方もいらっしゃるかもしれません。それだけ、医療機関の少ない地方の危機感が異なる事であり、十分な警戒態勢を引いてる結果だと思います。とになく守り抜かねばならないという意思です。ただ、今回に関しては、あまりにも長く要領を得ない急患センターという組織や相談センターの状況を考えると、個別患者の情報の把握、伝達、理解など改善すべき部分があるように思えてなりません。誰もが好き好んで長距離移動し、体調をくずわけでもないのです。医療以外にも社会のインフラとしてそれぞれ仕事には役割もあり、誰かがやならければいけない仕事はたくさんあるのです。

東北、仙台にお住まいの方も同様の方で移動される方は多いと思います。だからこそ適切な情報の把握や伝達は皆の利益になると思います。政令指定都市であり、東北随一の都市である仙台市を中心にした行政機関や医療機関、ネットワークとしては、よりスムーズに情報把握、伝達・理解や案内する体制を構築した方が皆の負担が減るように思いました。