限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・雑記です。

地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

お国が考えている今後の金融資産の流れについて・・SDGsとかESGとか

環境と金融

今日は、環境省からデータを引っ張ってきました。環境問題は古くから言われつつも未来への課題でもあります。最近では2030年に向けたSDGs(持続可能な開発目標)があります。これらの目標は健康や人権、平和・安全と言った社会に欠かせないものであり、経済の必要な基盤ともなりますが、直接的な個人投資家の投資対象としては科学技術イノベーションや再生エネルギー、循環型社会、生物多様性、森林、海洋等の環境の保全となるでしょう。

GSG(グローバル社会的インパクト投資運営グループ)という16か国が参加している集まりがあります。そこでも、SDGsまたはESG(環境・社会・ガバナンス)投資の重要性が語られています。

世界の流れ

ESG投資の中でグリーンボンドというものがありますが、世界で2012年には31億ドルだったボンドが2017年には1555億ドルと急速に伸びています。ESGを意識した企業でなければ世界的企業として生き残れないという意識もあるのでしょう。
この中には、アメリカでトヨタの自動車を購入するための自動車ローンの原資としてあつめられたものから、インドやフランスでは再生エネルギーなどのために発行されたものもあります。

日本は?

日本では東京都が五輪関連施設の環境対策などを名目に、三井住友FGやみずほFG、三菱UFGFGなどメガバンク系が再生可能エネルギー事業などを名目にグリーンボンドを発行しています。機関投資家でも第一生命などがESG投資の推進体制を掲げています。

個人で買えるファンドと言えば、「ESGインテグレーション」あるいはESGの評価を優先した「ベスト・イン・クラス」などをもとにした商品があります。

個別企業としては富士フィルムホールディングスや朝日グループホールディングスなどが挙げられますが、外務省のジャパンSDGsアワードや消費者庁の消費者志向経営シンポジウムなどで様々な企業を表彰しているので、個別企業を見るうえでの指標にもなるかもしれません。似たようなものですが、SRI(社会貢献)を指標としたファンドもあります。これから、消費者の意識の高まりを受けて支持される企業の目安としても良いでしょう。

ただし、これらの投資はかなりの長期スパンで成果を掲げるものでもあります。現在ではESG銘柄と普通の企業銘柄を比べても特段の運用成績の良さを見出しているものではありません。余裕資金で「放っておく投資」に良いかもしれませんね。