限界ギリギリのサラリーマンのセミリタイアを目指す海外経済・投資・節約・雑記です。

40代サラリーマンです。地元と東京を行き来する日々。自分の興味があるアメリカ経済や投資、節約術、子育て、普段の雑記的なことを備忘録的に書いていきたいと思います。

【元データ】高収入ほど子供の小遣いが少ない、は本当でしょうか

「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人

news.yahoo.co.jp

Yahoo記事からの引用です。ファイナンシャルプランナーのかたが記事でかいておられますが、ご自身でも書いている通りやや極端な例が並んでいます。お金持ちは宿にお金はかけない、安易にディズニーランドに行かない、ボランティアなど貴重で家族とともに「経験」を積むことにお金を使うのが富裕層といった記事の趣旨です。PRESIDENETNETの記事ですが、詳しくはリンク先をご覧ください。

そこで気になった文章は「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」で小中学生の小遣いの額を見ると、年収1200万円以上の家庭の子どもの小遣いは、他の年収のグループよりもむしろ少ないことがわかります。」と書かれていて、お金持ちは子どもへの金融教育がしっかりしている、と書かれている部分です。「へー、そうなんだ」と思ったのですが、何となく納得がいかず元データを辿りました。

 

金融庁 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査について

知るぽると:金融広報中央委員会

こちらが元データです。令和の最新のデータですと子供の小遣いは全国平均ですと

      小学1・2年生    660円

      小学3・4年生    934円

      小学5・6年生  1,270円

      中学生      2,409円

      高校生      5,335円

      大学生     20,245円

です。ただし、これは子どもへの小遣いを子供の年代ごとに区分したもので

す。全世帯平均ですね。年収別に中学生のお小遣いについてみてみましょう。

      300万円未満  2,667円

    300~500万円  2,183円

    500~750万円  2,645円

  750~1、000万円  2,112円

1,000~1,200万円  3,444円

    1、200万円以上  2,417円

確かに年収1,200蔓延以上の子供のお小遣いは減っています。しかし、同じ表に他のデータもあります。年代別の子供へのお小遣いです。同じ中学生の年代別ですが

           20代  データなし

          30代  2,089円

          40代  2,238円

          50代  2,531円

          60代  データー無し

という結果になります。当然、世帯所得は年代が上がるにつれて高くなる傾向で、かつ、「データなし」(20代で中学生の子供は稀ですが)があるのを見ると少数データでの統計だという事が分かります。クロスして考えれば、「高収入ほど子供の小遣いが少ない」は疑問がつきます。こういうデータに関する記事って割とある気もします。

 

平均収入、平均貯蓄、平均金融資産・・・・中央値も怪しい面があります。まずは(それが一番難しいのですが)自分自身がどうしたいか、例えばセミリタイアしたい、フルリタイアしたいといった「気持ち」からデータを見て、マスコミ等の記事を読むのが正しいと私は思います。また、いろんなデータの記事はコロナでも見かけます。コロナに対する意見も様々かなって思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。