「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人
Yahoo記事からの引用です。ファイナンシャルプランナーのかたが記事でかいておられますが、ご自身でも書いている通りやや極端な例が並んでいます。お金持ちは宿にお金はかけない、安易にディズニーランドに行かない、ボランティアなど貴重で家族とともに「経験」を積むことにお金を使うのが富裕層といった記事の趣旨です。PRESIDENETNETの記事ですが、詳しくはリンク先をご覧ください。
そこで気になった文章は「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」で小中学生の小遣いの額を見ると、年収1200万円以上の家庭の子どもの小遣いは、他の年収のグループよりもむしろ少ないことがわかります。」と書かれていて、お金持ちは子どもへの金融教育がしっかりしている、と書かれている部分です。「へー、そうなんだ」と思ったのですが、何となく納得がいかず元データを辿りました。
金融庁 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査について
こちらが元データです。令和の最新のデータですと子供の小遣いは全国平均ですと
小学1・2年生 660円
小学3・4年生 934円
小学5・6年生 1,270円
中学生 2,409円
高校生 5,335円
大学生 20,245円
です。ただし、これは子どもへの小遣いを子供の年代ごとに区分したもので
す。全世帯平均ですね。年収別に中学生のお小遣いについてみてみましょう。
300万円未満 2,667円
300~500万円 2,183円
500~750万円 2,645円
750~1、000万円 2,112円
1,000~1,200万円 3,444円
1、200万円以上 2,417円
確かに年収1,200蔓延以上の子供のお小遣いは減っています。しかし、同じ表に他のデータもあります。年代別の子供へのお小遣いです。同じ中学生の年代別ですが
20代 データなし
30代 2,089円
40代 2,238円
50代 2,531円
60代 データー無し
という結果になります。当然、世帯所得は年代が上がるにつれて高くなる傾向で、かつ、「データなし」(20代で中学生の子供は稀ですが)があるのを見ると少数データでの統計だという事が分かります。クロスして考えれば、「高収入ほど子供の小遣いが少ない」は疑問がつきます。こういうデータに関する記事って割とある気もします。
平均収入、平均貯蓄、平均金融資産・・・・中央値も怪しい面があります。まずは(それが一番難しいのですが)自分自身がどうしたいか、例えばセミリタイアしたい、フルリタイアしたいといった「気持ち」からデータを見て、マスコミ等の記事を読むのが正しいと私は思います。また、いろんなデータの記事はコロナでも見かけます。コロナに対する意見も様々かなって思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。