漫画村事件
漫画村の逮捕者が続出してますね。違法アップロードと著作権の問題だけではなく、通信をブロッキングしたことによる通信の自由の主張、国をまたいだサイトのため、様々な国の法制度がかかわる複雑な問題になっています。また、ウクライナから特殊なサーバーを通じて公開された漫画村を20歳のハッカーが発見するなど、話題も多いのですが、ここでは、割愛します。
一応の流れは次のようなものです
2015年頃 漫画村発足
2017年 出版社が刑事告訴
2018年 漫画村閉鎖
2019年 フィリピン当局がリーダーである星野容疑者拘束。その他、男女2人逮捕
星野容疑者が偽名口座で広告代理店から広告料を受け取り香港の口座に
約5000万円を送金、この口座開設に関わった罪で3名逮捕
と多数の逮捕者や4件の告訴を受けています。出版社側の主張する損害額は3300憶円としており、また、星野容疑者は月間5億pvともいわれる漫画村から、1億円h超える収益を得ていたとも言われています。
著作権問題
著作権というと音楽のJASRACの問題が有名ですが、JASRACは文化庁の著作権審議会で「本来は所有する再生機器(オーディオ、PC、スマホ、カーナビ)等の数だけ楽曲数を買わなければいけない」「PCを販売する時は、PCで音楽を聴くのだから音楽の著作権をあらかじめ上乗せすべき」と主張し、ビジネスユーザー、大手PCメーカーや専門家からも否定的な意見が出るなどしています。それと比べると漫画に関しては、販売部数分の印税が作家に行くというシンプルな構造になります。
漫画の単行本は安いか高いか
ONE PIECEは484円、銀の匙499円、宇宙兄弟693円となります。漫画もサイズによりますが、鬼滅の刃や進撃の巨人など大体500円程度のものが多いように思います。アメリカではリーフという1話20~30ページで広告が載っているものも多く、2~3ドルです。為替もありますが、日本より割高なのは確実だと思います。
80年代の漫画
北斗の拳、ホットロード、DRAGON BALL、有閑倶楽部、ぼくの地球を守って、3×3 EYES、らんま1/2(ああ、読み返したい)などありましたが、大体380円ぐらいでした。写真の湘南爆走族が370円。諸費税がなかったこともあり、今なら400円前半でしょうか。
自分の一番古い記憶をたどると、図書券500円を貰うと、ジャンプ170円、コロコロコミック330円でちょうど買えた記憶があります。
公務員初任給が
平成元年 146,600円
平成2年 157,300円
平成3年 168,000円 バブルですね。こんなに毎年給料が上がってたのですね。
令和元年 213,000円
これを見ると概ね賃金は35%上がってます。それからすると、漫画の単行本は消費税を除けば20%程度の値上がりであり、漫画の単行本は庶民価格で推移しているといっても良いと思います。
そういった意味では、漫画は素直に購入して好きな作家を支えるなり、新たな才能が出る環境を作ってもいいかなと思いました。